5 可展面展開の応用
5.1 折れ(KL:Knuckle)の展開
板材を折曲げるとき、指示はKL線を折れ角端に一本の陵線があるよう表わすが、実際には鋭い角が立つように加工できないし、また加工してはいけない。折れ角の大きさにもよるが無理に角を立てようとすると、凸面側に亀裂が入るそこで小さな半径を持つ柱面をKL面に接するように曲げるKL線は柱面とKL面との接線(T)2本に置換えることになる(図2.5.1)。
図2.5.1
図2.5.2
5.1.1 折れ部の曲げ半径
板素材が製鉄所で圧延されて流れる方向をロール方向というが、KL線がロール方向に平行なとき亀裂が出易く、直交のときは出難い。このことを考えて、板厚別・部材の重要度別に、曲げ半径を標準化しておく。
5.1.2 フランジ面展開
KL曲げの代表的なものにフランジ折がある。フランジ辺には取合いがないから、折り加工の
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